自己変革 リコー・桜井正光
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自己変革
リコー・桜井正光
人間というのは相当な理由がないと自己変革には踏み切れない。このままでは会社がつぶれる、自分の生活そのものが根底から崩れてしまうという状況に追い込まれた時、人間の意識はようやく自己変革に向かう。
しかし、ただがけっぷちに追い込まれた末の自己変革というのは、本来の自己変革ではない。今日のように変化のスピードが速い社会では、「崖っぷち」まで追い込まれたら、そこから組織を変えようとしても、もう間に合わない。
追い込まれる前に、将来に向けての成長と発展につながる積極的な自己変革を起こしていかなければならないわけだが、企業にとって、その起点となる要素のひとつが高い目標である。
変えていこうという意識を組織の中に生み出すには、非常に高い目標を設定することが必要だ。現状の価値観や方法論では到底到達できない。つまり、目標設定が自己変革のトリガーとなるのである。
自己変革で大切なのは、失敗を恐れずとりあえず見切り発車することである。失敗することは悪いことではない。しかし、失敗を単純に評価すればよいというわけではない。そこで何が大事になるかというと、「失敗の仕方」が重要となるのである。
やってみた結果、どういう課題・問題が出てきたのか、その課題・問題はクリアできそうな性格のものなのか、クリアするためには計画をどのように修正すべきなのか、そして、どのくらいのスパンでクリアできそうなのか、そうしたことを明確にしていくことが重要である。
もちろん見切り発車をすれば失敗することもある。
だが、トライ&エラーの過程で得た教訓が次につながることもある。こういった失敗は決して悪い失敗ではない。逆に問題・課題を抽出できず、同じエラーを繰り返したり、いつまでたっても物事が進んでいかない夢物語、という類の失敗は決して許すべきではない。
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